INFORMATION (財団からのお知らせ)

「瀬戸染付の全貌-世界を魅了したその技と美-」

 

磁祖「加藤民吉」九州修行200年記念
瀬戸市文化センター開館25周年

愛知県瀬戸市は、瀬戸焼千年余の歴史を有するまちです。瀬戸では、古代から現代に至るまで連綿とやきものづくりを行ってきており、その中で、鎌倉・室町時代には「古瀬戸」、桃山時代には「茶陶」などを生み出し、日本のやきものづくりをリードしてきました。また、陶器と磁器の両方を生産する産地は、世界的に見ても珍しい産地であると言えます。
瀬戸における磁器生産は、日本で最初に磁器が焼かれた有田から、遅れること200年後の享和年間(1801~04)に始まったとされています。それ以降、瀬戸では、旧来の陶器については「もともとの仕事(方法・技術)」という意味で「本業焼」と称し、新しく登場した磁器のことを「新製焼」と称することで区分していきました。

 
ところが、まだまだ瀬戸の磁器は有田の磁器に比べると劣っていました。そこで、文化元年(1804)、先進の磁器生産技術を学ぶため、後に磁祖とあがめられる加藤民吉が肥前へと旅立ちます。そして文化4年(1807)に民吉が瀬戸に戻ると、民吉が肥前で学んだ原土の精製法、釉薬の調合法、磁器を焼成する丸窯の導入などが図られ、瀬戸の磁器生産技術は飛躍的に向上していきました。まもなくして磁器生産は陶器生産を凌ぐようになっていきます。
瀬戸の磁器は、呉須等によって下絵付を施す「染付」の技法を用いた作品が主流でした。瀬戸の染付磁器は、地元の呉須や中国産の呉須による際立った発色、横井金谷・伊豆原麻谷などの本画師・文人による絵画的な絵付など、瀬戸染付ならではの特徴を有していました。中でも水墨画のように写実的にそして繊細な濃淡で描かれ、「自然描写」を中心とした染付画は、独特の世界をかもしだしていました。

特に明治時代に入ると、瀬戸の染付磁器は、明治6年(1873)に開催されたウィーン万国博覧会、同9年(1876)に開催されたフィラデルフィア万国博覧会、同11年(1878)に開催されたパリ万国博覧会などの万国博覧会に多くの作品が出品され、高い評価を受け、受賞しています。この万国博覧会での高い評価を受け、多くの「瀬戸染付」が海外に輸出されていくこととなります。また、この写実的な瀬戸染付は、欧米における、ジャポニズムやアール・ヌーヴォーにも影響を与えています。

この瀬戸染付の技術は現在にも受け継がれており、現代のスタイルの瀬戸染付が生み出されています。  

その技術は通商産業大臣から伝統的工芸品に指定されています。
本展では、世界でも評価が高い瀬戸染付について、その黎明期から、海外へ輸出され近年里帰りした作品などを一堂に展示します。瀬戸染付の華麗な世界そして人間業とは思えない高い技術などを展観いただき、瀬戸染付の素晴らしさをご理解いただければと思います。


名  称 「瀬戸染付の全貌-世界を魅了したその技と美-」
会  場 【第1会場】 瀬戸市美術館
【第2会場】 瀬戸蔵ミュージアム
日  程 平成19年07月14日(土) ~ 平成19年09月24日(月)
時  間 【第1会場】9時~17時(入館は16時30分まで)
【第2会場】9時~18時(入館は17時30分まで)
料  金 大 人:500円(400円:20名以上の団体)
高大生:300円(240円:20名以上の団体)
中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料
ご案内 1 【第1会場 瀬戸市美術館】
休館日: 8月14日(火)、9月11日(火)
展示点数: 瀬戸染付の初期から戦前までの名品を約100点展示
問合せ: 瀬戸市美術館 
〒489-0884 瀬戸市西茨町113-3 TEL 0561-84-1093
ご案内 2 【第2会場 瀬戸蔵ミュージアム】
休館日: 8月13日(月)、9月10日(月)
展示点数: 瀬戸染付の技術の系譜を作品とともに約30点展示
問合せ: 瀬戸蔵ミュージアム
〒489-0813 瀬戸市蔵所町1-1 TEL 0561-97-1190
ご案内 3 【主催】
瀬戸市、(財)瀬戸市文化振興財団
【共催】
中日新聞社、NHK名古屋放送局
ご案内 4 【助成】
芸術文化振興基金、(財)せとしん地域振興協力基金
ご案内 5 【関連イベント一覧 】
○瀬戸市美術館 (0561-84-1093)
・特別展示 加藤民吉作 懐き柏向付
 加藤民吉が九州で制作したとされる作品を初めて瀬戸で展示
・ギャラリートーク(要入館券)
 美術館学芸員による作品解説
 7月22日(日)、8月25日(土)いずれも13時30分より、美術館1階ロビーに
 お集まりください。
 ※また、美術館ボランティアスタッフによる解説も開催期間中行っています。

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○瀬戸蔵ミュージアム (0561-97-1190)
・現代の瀬戸染付-瀬戸染付焼工業協同組合作品展-(要入館券)
 7月7日(土)~9月30日(日)
 中央通りギャラリー
・染付ワークショップ(参加無料)
 大谷昌拡氏(日本工芸会正会員、瀬戸染付研修所指導員)による染付
 技法の説明と実演。
 8月19日(日)13時30分~15時
 瀬戸蔵1階エントランス
・染付実演(要入館券)
 瀬戸染付研修所研修生による染付実演
 7月28日(土)、8月4日(土)いずれも10時~12時、13時~15時
 瀬戸蔵ミュージアム「モロ」内
・染付ぬりえ(要入館券)
 開催期間中、瀬戸染付の文様のぬりえに挑戦してみませんか。

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○瀬戸市マルチメディア伝承工芸館(瀬戸染付研修所) (0561-89-6001)
入館無料 休館日:火曜日 開館時間:10時~17時
・小さな染付名品展(入館無料)
 食器や小花瓶などの精緻な絵付をご覧ください。
 7月4日(水)~9月24日(月・祝)
・研修生作品展(入館無料)
 瀬戸染付研修所の研修生及び修了生の染付作品の展示。
 7月14日(土)~9月24日(月・祝)
・瀬戸染付体験教室
 瀬戸染付の写実的な絵付を体験しませんか。約15cmの皿に伝承工芸館
 職員の指導のもと絵付体験ができます。
 7月21日(土)、9月1日(土)いずれも10時~、14時~
 参加費:一人500円(但し、作品郵送料は別途)
 定 員:各回10名(どなたでもご参加いただけます、事前申込必要・先着順)

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○スタンプラリー
「瀬戸染付の全貌-世界を魅了したその技と美-」展開催中に美術館、瀬戸蔵
ミュージアム、伝承工芸館、新世紀工芸館の4館をめぐり、スタンプを集めた方には
参加賞(染付クリアファイル)を進呈。
また、全参加者のうち抽選で染付作品等をプレゼント。

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○「民吉もなか」特別販売
長崎県北松浦郡佐々町の「御菓子司 てらざき」の名物「民吉もなか」を美術館、
蔵ミュージアムにおいて特別販売。このもなかは、民吉が九州で制作した「懐き柏
向付」をモデルに作られたものです。
9月22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)10時~ 毎日限定30箱
問合せ先 〒489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内)
瀬戸市美術館 学芸員 服部文孝、松宮野衣
TEL 0561-(84)-1093 FAX 0561-(85)-0415
メールアドレス art@city.seto.lg.jp