瀬戸市美術館では、特筆すべき地域文化を紹介するため年数回
特別展を開催しています。今回は、瀬戸市制76周年を記念して、
瀬戸信用金庫が収集されてきた陶芸作品の展覧会を開催します。

瀬戸信用金庫では、平成5年より、瀬戸陶芸協会会員の作品を毎年１～５点
購入し収蔵されてこられました。平成17年までに、その点数は４０点を
数えるまでになっています。その中には、加藤舜陶氏・加藤　釥氏・鈴木八郎氏
など故人となられた作家の作品に加え、亀井　勝氏・鈴木五郎氏など現代の
瀬戸陶芸を代表する作家の作品も含まれています。まさに現在の瀬戸陶芸の
全貌を紹介することが出来るコレクションとなっています。
そしてこの度、この瀬戸信用金庫収蔵の陶芸作品を瀬戸市美術館に
寄託していただくことになりました。本展は、そのお披露目の展覧会です。

今回の展示をとおして、瀬戸の陶芸技術の高さをご理解いただくとともに、
そこから生み出された陶芸の美しさをご覧いただければと思います。
また、本展により、今後益々の瀬戸陶芸界の発展に寄与できればとも思っています。