陶祖800年祭記念・せとものフェスタ2014・瀬戸市美術館特別展
第1回瀬戸・藤四郎トリエンナーレグランプリ受賞者展
「田中良和展」
「瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」は、陶都・瀬戸に多くの陶芸家が集い、瀬戸の優れた粘土を改めて知っていただき、新たな陶芸文化の創造と伝統技術の継承を目的として2013年春に第1回が開催され、117名の出品者の中から75名の入賞者、5名の入選者が選ばれました。
「自ら瀬戸の原土を採集し」、「自ら採集した土で粘土をつくり」、「自らその粘土で制作する」という応募規定のもと、第1回においてグランプリ(藤四郎賞)を受賞した田中良和氏の受賞作《より土の可能性》は、「土そのものの主張を前提にしながらも、そこに作者の思考や手を介入」させている、「原土への好奇心と、かたちを創り出そうとする作者の意識が見事に結実」、「この企画に相応しく、土(原土)との出会いから生まれた作品」というように、審査員から高い評価を受けました。本展では、グランプリ作品で使用した瀬戸の「より土」による新作を中心に約10点を展示します。今後の現代陶芸を代表する作家の一人として更なる飛躍が期待される田中氏の作品をどうぞご堪能ください。
※初日は10時開館
休館日:5月13日(火)
高大生:300円(240円)
※20名以上の団体は( )内の入館料
※中学生以下、妊婦、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料
※同時開催の「古瀬戸の全貌-瀬戸焼の黎明と発展-」もご覧いただけます。
《より土の可能性》2013 高63.0cm 瀬戸市美術館蔵
《風化土から成るもの》2013 胴径40.0cm
《ハイイロ》2014 75.0×120.0cm
《RF←―→OF》2014 90×150cm
瀬戸市美術館 佐々木