INFORMATION (財団からのお知らせ)

瀬戸市美術館特別展 「華麗なリモージュ磁器の世界」

 

平成26年度文化庁地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業
「愛・地球博」開幕10周年記念 陶祖800年祭フィナーレ事業
瀬戸市美術館特別展
「華麗なリモージュ磁器の世界 -アドリアン・デュブーシェ国立美術館収蔵品によるリモージュ磁器250年の歩み-」

 リモージュ市はヨーロッパを代表する磁器の街として世界的に名高いリムーザン地方の中心都市です。また、瀬戸市とは2003年11月に姉妹都市提携を行っており、昨年で提携10周年を迎えました。
 リモージュ市における磁器生産は、1768年にリモージュ近郊のサン=ティリエ=ラ=ペルシュという町で磁器の原料となるカオリンが発見されたことが契機となり、そして1771年、グルレ兄弟が窯を築いたことから始まります。初期の磁器は、種類が少なくデザインもシンプルでしたが、後にはデザインやフォルムが改良され、食器にとどまらず彫刻など芸術性の高い作品も作られていきます。更に装飾用の新色の開発、そして後に「リモージュの白」と称される透明感ある白色の素地の完成に至り、19世紀後半の万国博覧会によって高い評価を得たことにより、リモージュ磁器は黄金時代を迎えることとなります。19世紀後半から20世紀初頭には、デザイナー、陶工、芸術家が刺激し合い、アール・ヌーヴォーやアール・デコなど実用面だけではなく、モダンで同時代的なデザインとフォルムが追及され、発展し続けていきました。現在でもリモージュ市内には製陶所が数多く存在し、フランスの磁都として栄えています。
 本展は、リモージュにある「アドリアン・デュブーシェ国立美術館」の膨大な収蔵品の中から、リモージュ磁器の代表となる作品を展示するものです。この美術館の名になっているアドリアン・デュブーシュは、リモージュ出身であり、実業家であると同時に熱心な美術愛好家でした。芸術の中心パリに定期的に出向いては、文化サークルで著名な収集家や評論家などの文化人と交流を結んでいます。また、彼自身も陶磁器に魅せられた収集家であり、博物館館長に就任した翌年の1866年には、400点もの個人コレクションを博物館へ寄贈し、彼は亡くなるまでに約4,000点もの作品を寄贈しています。美術館は、デュブーシェの寄贈品を中心に、フランス随一の陶磁美術館として発展していき、現在では約1万6,000点にのぼるコレクションが収蔵される国立美術館となっています。
 今回の展覧会は華麗なリモージュの磁器作品をとおして、リモージュの磁器の歴史をご理解していただくとともに、その美しさや高い技術力の素晴らしさを見ていただければと思っています。

名  称 瀬戸市美術館特別展 「華麗なリモージュ磁器の世界」
会  場 瀬戸市美術館
日  程 2015年01月31日(土) ~ 2015年03月15日(日)
時  間 9時~17時(入金は16時30分まで)
初日は11時開館
料  金 大人:700円(560円:20名以上の団体)、高大生:300円(240円:20名以上の団体)
※中学生以下、妊婦、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料
ご案内 1 【主催】瀬戸市・リモージュ市国際交流推進実行委員会、陶祖800年祭実行委員会、瀬戸市美術館、公益財団法人瀬戸市文化振興財団
【協力】セーヴル・リモージュ陶磁美術館連合、アドリアン・デュブーシェ国立美術館
【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、リモージュ市
ご案内 2 【休館日】2月10日(火)、3月10日(火)
ご案内 3 【関連事業】
○講演会「リモージュ磁器の魅力」(仮称)
    講師:セリーヌ・ポール氏
       (アドリアン・デュブーシェ国立陶磁美術館館長)
    日時:2015年2月1日(日) 13時30分~15時
    場所:瀬戸市文化センター文化交流館22会議室
    定員:80名
    (定員を超えた場合は入場をお断りすることもあります。)
    ※事前申し込み不要、参加費無料
○ワークショップ「リモージュの技」(仮称)
    講師:エスプリ・ポルスレーヌ会員
    日時:2015年3月8日(日)  10時~11時30分
    場所:瀬戸市文化センター22会議室
    定員:80名
    (定員を超えた場合は入場をお断りすることもあります。)
    ※事前申し込み不要、参加費無料
○ギャラリートーク(当館学芸員による作品解説)
日時:2015年2月14日(土) 13時30分~
日時:2015年2月28日(土) 13時30分~
場所:美術館展示室
※事前申し込み不要、要入館料


ご案内 4 【関連イベント】
○国際工芸都市シンポジウム
◆基調講演「文化創造と美術館-サンタフェ市の事例-」(仮称)
    日時:2015年3月7日(土) 13時30分~15時
    場所:瀬戸市文化センター文化交流館31会議室
    定員:100名
    (定員を超えた場合は入場をお断りすることもあります。)
    ※事前申し込み不要、参加費無料
   
◆シンポジウム「工芸都市における美術館・博物館の役割」(仮称)
    日時:2015年3月8日(日) 13時~16時
    場所:瀬戸市文化センター文化交流館31会議室
    定員:100名
    (定員を超えた場合は入場をお断りすることもあります。)
    ※事前申し込み不要、参加費無料
ご案内 5 Musée national Adrien Dubouché
Cité de la céramique – Sèvres & Limoges
所在地:8bis, place Winston Churchill 87000 Limoges
HP:www.musee-adriendubouche.fr

写真クレジット(上から):
©RMN-Grand Palais (Limoges, Cité de la céramique) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

©RMN-Grand Palais (Limoges, Cité de la céramique) / Michèle Bellot / distributed by AMF

©RMN-Grand Palais (Limoges, Cité de la céramique) / Frédéric Magnoux / distributed by AMF

©RMN-Grand Palais (Limoges, Cité de la céramique) / Jean-Gilles Berizzi / distributed by AMF
問合せ先 瀬戸市美術館 
〒489-0884愛知県瀬戸市西茨町113-3
TEL/0561-84-1093 FAX/0561-85-0415
メールアドレス art@city.seto.lg.jp
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