瀬戸市美術館《企画展》
企画展「栗木伎茶夫 遺作展」
栗木伎茶夫氏は、明治41年に瀬戸市に生まれ、昭和62年に瀬戸市指定無形文化財「陶芸 赤絵技法」保持者の認定を受けました。自然を題材とした独創性あふれるデザインと、自由闊達な筆さばきによる作風が特徴的な、瀬戸を代表する陶芸家の一人です。2011年2月1日に亡くなられた栗木氏は、100歳を迎えて以後、「百盌」という100組の茶盌の制作に励み、亡くなる直前まで制作意欲が尽きることはありませんでした。
栗木氏は、昭和5年の藤井達吉のと出会いによって「ロクロは自分で挽け、文様は自分で考えよ」という藤井の陶芸精神を学び、徹底し、翌年小森忍氏との出会いによって彩色技法とデザインを身に着けます。以後、昭和13年から昭和37年にかけて日展を中心に活躍しますが、時流に乗らない自身の本当の陶芸を目指したいという気持ちから、一転して個展による作品発表に新たな方向性を見出します。そしてその情熱が形として表されたのが、今日、栗木陶芸の代名詞となっている絵瀬戸赤絵と瀬戸呉須赤絵など独自の「赤絵技法」です。
本展覧会は、初期作品から赤絵技法を含む晩年作品、絶作「百盌」のうち3点、そして初公開の掛軸2点を含んだ約30点を展示し、栗木氏の作陶人生が一望できる構成となっております。瀬戸陶芸を牽引した気鋭な技法と強固な陶芸精神をご理解いただければ幸いです。
栗木氏は、昭和5年の藤井達吉のと出会いによって「ロクロは自分で挽け、文様は自分で考えよ」という藤井の陶芸精神を学び、徹底し、翌年小森忍氏との出会いによって彩色技法とデザインを身に着けます。以後、昭和13年から昭和37年にかけて日展を中心に活躍しますが、時流に乗らない自身の本当の陶芸を目指したいという気持ちから、一転して個展による作品発表に新たな方向性を見出します。そしてその情熱が形として表されたのが、今日、栗木陶芸の代名詞となっている絵瀬戸赤絵と瀬戸呉須赤絵など独自の「赤絵技法」です。
本展覧会は、初期作品から赤絵技法を含む晩年作品、絶作「百盌」のうち3点、そして初公開の掛軸2点を含んだ約30点を展示し、栗木氏の作陶人生が一望できる構成となっております。瀬戸陶芸を牽引した気鋭な技法と強固な陶芸精神をご理解いただければ幸いです。
栗木伎茶夫 遺作展
午前9時~午後5時
(入館は午後5時30分まで)
※20名以上の団体は( )内の入館料
※中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料
栗木伎茶夫氏の初期作品から赤絵技法を含む晩年の作品、そして絶作「百盌」のうち3点を含んだ27点
瀬戸市美術館 学芸員 服部文孝、森悦子、佐々木瞳、松平万里佳
〒489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3 瀬戸市文化センター内
TEL/0561-84-1093 FAX/0561-85-0415