浮世絵 つり百景-浮世絵に見る日本の情景-
江戸時代、浮世絵が江戸文化の華として発展しました。浮世絵には、庶民の暮らしを題材に評判の美人、人気役者、名所風景、風俗などが表現されています。
それらは、版画の技法によって大量制作されたため、江戸の庶民にも身近な芸術となり親しまれてきました。
また、浮世絵は国際的にも評価されており、斬新な構図や色彩などは、ゴッホやルノアールなどの印象派の画家たちにも影響を与えていきました。
日本は、世界一釣りの盛んな国とも言われています。この釣りが庶民の娯楽として定着したのは、江戸時代からと言われており、豊かな江戸前の海や大川を舞台とした江戸を中心に、武士や趣味人の間で発達しました。そして、この海や川のいろいろな釣りの情景は、浮世絵師たちによって見事に浮世絵に表現されていきました。
今回の展覧会は、釣り史研究家、コラムニストであり、釣り資料のコレクターとして知られる金森直治氏のコレクションの中から、浮世絵107点を展示するものです。浮世絵に描かれた古き良き時代の釣り風景などをとおして、日本美術を身近なものとしていただければ幸いです。
高大生:300円(240円:20名以上の団体)
中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料
浮世絵107点
近代版画や資料、魚をモチーフにしたやきものなど100点
磯田湖龍斎、喜多川歌麿、歌川広重、歌川豊国、歌川国芳、
月岡芳年など
財団法人瀬戸市文化振興財団、瀬戸市、中日新聞社
【協力】
金森コレクション展覧会実行委員会
【後援】
(社)全日本釣り団体協議会、(財)日本釣振興会
【協賛】
9. (株)つり人社、(株)岳洋社
8月12日(火)、9月9日(火)
■記念講演会 聴講無料
日時:平成20年8月3日(日) 午後1時30分~3時
場所:瀬戸市文化センター文化交流館22会議室
講師:藤村忠範氏
(山口県立萩美術館・浦上記念館 学芸課主査)
演題:「浮世絵を見る楽しみ」
■ギャラリートーク 出品者の金森直治氏による作品解説
(要入館料)
日時:平成20年8月9日(土)、9月6日(土) 午後1時30分より
美術館1階ロビーにお集りください。
■フィッシングフェスティバル
日時:平成20年8月30(土)・31日(日) 午前10時~午後4時
場所:瀬戸市文化センター文化交流館22会議室、31会議室
内容:カラー魚拓教室、つり体験、つりゲーム、お楽しみ抽選会
■美術館ボランティアスタッフによる作品解説
開催期間中随時行っています。
〒489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3瀬戸市文化センター内
学芸員 服部文孝、松宮野衣、森川紀子
TEL 0561-84-1093 FAX 0561-85-0415