INFORMATION (財団からのお知らせ)
今回の企画展は、「ノベルティあらかると」と題して、いろいろなメニューを用意しました。普段とは少し違った角度からセトノベルティを見て、新しい魅力を発見していただく機会になればと思います。
セトノベルティの主な売り先はアメリカでした。セトノベルティはアメリカ文化と寄り添いながらその歴史を刻んできたともいえます。「ハクトウワシ」はアメリカの国鳥として国章にも使われるなど、アメリカを代表する鳥として人気があり、多くのメーカーで製品化されています。
2 セトノベルティ美人勢ぞろい!
セトノベルティの華といえば、18世紀のヨーロッパ貴族の衣装を身にまとった古代人形です。男女ペアで飾られることが多いですが、今回は女性だけを集めて勢ぞろいさせてみました。髪や目の色、表情の違いなどとくとご覧ください。
3 憧れのスローキッス
古代人形の男女ペアの中でヒットした商品として「スローキッス」があります。日本語にすると「投げキッス」です。別れの時などに行う愛情表現で、アメリカ・ヨーロッパの人たちの間では日常的に行われる習慣を製品化したものです。
4 3D造形の極み-ノーマン・ロックウェル人形の技-
ノーマン・ロックウェル(Norman・Rockwell 1894~1978)はアメリカを代表するイラストレーターで、このロックウェルの絵画を題材としたセトノベルティは1970年代から数社のメーカーでつくられました。
上下左右すべての角度から見ても違和感なくつくられたフォルムは、原型師を始めとしたセトノベルティの造形力の極みといえます。
5 肌の違いは素材の違い
セトノベルティで使われるやきものの素材は、磁器を始めとして様々なものがあります。
また釉薬の有無や下絵・上絵などの絵付方法など、違いが人形などの肌質の違いにもあらわれ、作品全体の印象を変えます。
6 コストダウンあの手この手
・オリジン
・白雲陶器・半磁器の素材
・S/P(SOLT & PEPPER)
・プラスチックレース人形
・石膏型の型割れの数
7 生まれ年がわかります!
人形や食器の底などに「made in occupied japan」という銘を見つけたら、これは太平洋戦争後の昭和22年(1947)から昭和27年(1952)にかけてつくられたものとわかります。
8 何に使う?ノベルティ
ノベルティは置物としてその姿を見て楽しむだけでなく、いろいろな用途をもった製品が開発されていました。
9 何に支えられている?ノベルティ
普段あまり気にすることのないノベルティの「支え」に注目してみてください。原型師の腕と感性にゆだねられることが多い「支え」には、いろいろな題材が使われていることがわかります。