『やきものの暖房器具』展
寒い季節に暖をとるために使われる暖房器具は、時代とともに金属製や木製のものなど材質を始めとして、その種類もさまざまなものがつくられてきました。やきもの製の暖房器具は、江戸時代になると登場し、やきものは火で燃えることもなく、保温性もよいため重宝されてきました。戦時中には金属製品の代用として脚光を浴びた時期もありましたが、現在では電化製品に取って代わられ、使われる機会が少なくなりました。
今回はそんなやきもの製の暖房器具を集めてみました。現在のような密閉性の高い家屋では使い難いものとなってしまいましたが、火鉢とともに冬の一日を過ごすのも、ちょっとした贅沢ではないでしょうか。
やきものの「こたつ」「湯たんぽ」「火鉢」「手あぶり」「ストーブ」など、時代も江戸から昭和まで、瀬戸焼を中心に40点ほど展示します。
実用性を重視したものから美術品としての装飾性をまとったものまで、さまざまなやきものの暖房器具をおたのしみください。