INFORMATION (財団からのお知らせ)
瀬戸市南西部、西本地町に現存する6世紀前半に造られた本地大塚古墳の調査の成果を報告するとともに、同古墳が位置する矢田川流域の5世紀後半から6世紀前半にかけて築造された古墳とそこにめぐらされた埴輪を始めとした出土品を紹介します。
同古墳の発掘調査は、昭和40~41年(1965~1966)に行われましたが、発掘の成果を知る主だった資料は火災により焼失してしまいました。しかし一部の出土品はかろうじて難を逃れ、多くの埴輪が残されました。
この発掘調査から約50年後の平成27年(2015)に、古墳に隣接する幡山西保育園の園舎建て替えに伴い、発掘調査を実施しました。今回の調査は主に後円部の北側を行い、その結果墳丘の周囲を二重に濠が巡っていたことが分かり、古墳の規模が推定できるようになりました。
今回の企画展では、本地大塚古墳の調査の成果を紹介するとともに同古墳が位置する、矢田川流域の古墳の出土品も合わせて紹介します。5世紀後半から6世紀前半にかけて築造された古墳とそこにめぐらされた埴輪を始めとした出土品をご覧いただき、古代の瀬戸に思いを馳せる機会としていただければ幸いです。