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企画展「瀬戸の鉄絵皿」

 

企画展「瀬戸の鉄絵皿」

 江戸時代幕藩体制下の瀬戸は18の村々から構成されており、窯業生産が行われたのは瀬戸村・赤津村・下品野村・上水野村・下半田川村の5か村でした。江戸時代後期になると瀬戸窯の歴史の中でも大きな画期をなす、磁器生産がはじまります。磁器生産の開始にあたっては、それ以前より窯業技術の高まりも見られ、瀬戸窯の装飾技術のほぼすべてがこの時代に出揃いました。陶器生産においては鉄絵具による軽妙でのびのびとした筆運びの石皿や行燈皿、馬の目皿などが生産された一方、皿の縁に文様を丁寧に書き込んだ高麗手、南画系絵師による山水画やその影響をうけたものなど、雅趣あふれる作風も幅広く共存しました。
 こうした江戸時代後期の瀬戸窯における鉄絵具を用いた製品群については、後の昭和時代の著述のなかでも見ることができます。民俗学者の柳田國男は『火の昔』で生活の道具としての行燈皿を紹介し、民藝運動の創始者である柳宗悦は『工藝の道』で、その絵付けに健全な自然の恵みの美を見出しました。
本展ではこれら鉄絵製品の展観に併せて、顔料としての鬼板や水打粘土などの含鉄土石、元素としての鉄そのものについても改めて見ていきます。

名  称 企画展「瀬戸の鉄絵皿」
会  場 瀬戸蔵ミュージアム内企画展示室
日  程 2024年01月20日(土) ~ 2024年04月14日(日)
時  間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
料  金 一般:520円、65歳以上・高校生・大学生:310円、中学生以下・妊婦・障害者手帳をお持ちの方:無料
ご案内 1 江戸時代後期につくられた瀬戸の鉄絵皿など48点
ご案内 2 休館日:1月22日(月)、2月26日(月)、3月18日(月)
問合せ先 ℡0561-97-1190
メールアドレス setoguramuse@city.seto.lg.jp