企画展「瀬戸染付の系譜~明治から令和へ」
100年余の昔に、やきものの絵付職人によって描かれた絵画類55点がこのたび見つかりました。画工の名は加藤友七。現在これらを所蔵するのは、友七の玄孫にあたる(有)椿窯の現当主、林栄治氏になります。友七は父芳九郎の染付窯屋を継ぎ、その後も代々窯業生産を行い現在の(有)椿窯へと受け継がれています。このように、代々に渡って窯屋の血縁と瀬戸染付の技術の伝播がわかる例は瀬戸においても極めてまれなことといえます。
本展では、友七の描いた絵画の中から20点余を選定し、2期に分けてご覧いただくとともに、明治時代から現代まで、代々の製品・作品も紹介します。
年間パスポート 一般 1,570円、65歳以上・高大生 940円
瀬戸村の加藤友十の三男として生まれ、その後芳九郎の養子となります。加藤勘六の工場で画工として修業し(明治16(1883)年調べ)、明治時代の後半には家業を継いだとみられます。明治38(1905)年頃4名の雇人を抱え土瓶などを製造していたとの記録があります。
また、同23(1890)年に瀬戸村講義所(後の瀬戸永泉教会)にてキリスト教の洗礼を受けます。同32(1899)年、永泉教会役員を務め、現在登録有形文化財〈建築物〉に指定されている瀬戸永泉教会礼拝堂(昭和5(1930)年改修)建設準備に関わりました。
〇第1期 令和6年2月24日(土)~3月13日(水)
〇第2期 令和6年3月14日(木)~4月21日(日)