北川民次生誕130年記念 瀬戸市美術館特別展
北川民次と久保貞次郎―真岡市コレクションを中心に―
瀬戸を拠点に活躍した北川民次(1894-1989)は、静岡県に生まれ、早稲田大学予科を中退したのち、アメリカに渡りアート・ステューデンツ・リーグで絵画の基礎を学びました。大正10年(1921)にはメキシコに移り、トラルパムやタスコの野外美術学校で児童美術教育に打ち込むとともに、絵画の制作に励みます。昭和11年(1936)に帰国したのち、作家仲間の紹介で久保貞次郎(1909-1996)と出会います。久保貞次郎とは、良心的な絵本製作を目指す「コドモ文化会」を昭和16年(1941)に設立し、北川民次が手がけた絵本《マハフノツボ》(絵・文)や、《ジャングル》(絵)などを発刊したり、久保貞次郎らが設立した創造美育協会に携わるなど、その交流は晩年まで続きます。
久保貞次郎は、児童美術教育の改革に努めるとともに、小コレクター運動の提唱など、芸術家たちの支援者としても活躍しました。久保貞次郎が収集したコレクションの一部は、平成25年(2013)に栃木県真岡市(もおかし)に寄贈されており、その総数は約1,460点、作家数は89名にも及んでいます。
本展では、北川民次と親交のあった久保貞次郎に着目し、久保貞次郎が収集し真岡市に寄贈した225点に及ぶ北川民次作品の中から絵本の原画を始め80点をお借りし紹介します。併せて当館が近年新たに収蔵した100号の油彩画を含む北川民次作品及びゆかりの品々を展示します。
※8月13日(火)、9月10日は休館
※()内は20名以上の団体の場合
※中学生以下、65歳以上、妊婦、障害者手帳(ミライロID可)をお持ちの方は無料
公共交通機関でのご来場をお願いいたします。
https://www.seto-cul.jp/information/index.php?s=1719447737