日本訪問はこれでもう5回目となります。時間の経過は実に早いものです。楽しかった記憶を紐といていくと、初めて日本を訪問したときの私は、不思議なことへの驚きでいっぱいで、まるで小さな女の子のようであったことを思い出します。
日本文化のあらゆる魅力を前に、私の世界観は大きく広がりました。私は色々なものに興味を示し、情報を模索するのではなく、感情、気持ちの面で大きな衝撃をうけました。
数年が経過した今でも、このときの感情はいつも私のなかに存在します。私は常に、日本文化の繊細さに、感銘をうけます。そうした心情の中、この瀬戸国際セラミック&ガラスアート交流プログラムに参加できたことは本当に嬉しいことでした。人々に自分の作品をお見せし、説明し、作品についてコミュニケーションを取るという時間は、この上ない幸せなものでした。期間中、私はたくさんのチャンスに恵まれました。私との関わりにおいて、周囲の皆さんが示してくださった理解、寛大な心に、心から感謝しています。
ああ、滞在中に皆さんがどれだけ忍耐強く、寛大な心で私に接してくださったことでしょう。組織全体にお礼申し上げます。非のうちどころの対応でした。
瀬戸市長増岡錦也様、瀬戸市文化センター所長、新世紀工芸館所長をはじめとし、この交流プログラムに関わったすべての皆様にお礼申し上げます。私が過ごした皆さんとの素晴らしい時間、忘れることはないでしょう。皆さんからのあたたかな気持ち、その他私が感じたことのすべては、次の制作活動へ反映されることでしょう。
短い期間ではありましたが、この交流プログラムに参加し、瀬戸陶芸のノウハウを知ることができ大変嬉しかったです。私の願いはただひとつ。今後も瀬戸市の皆さんとのつながりを大切にし、また皆さんとお会いすること、そのためにもこの交流プログラムが永く継続されることです。
アートと陶芸は共通した言語をもち、同じ道筋をたどっています。芸術家も同じように情熱をもっています。私はこの考えが維持され、やがては幸せなものへとなっていくことを願っています。
最後に陶芸の魔法のような時間と、皆さんとともにした時間に感謝!
クリスティーヌ・ワックスヴァイラー
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