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Elizabeth
Kelly (オーストラリア) |
エリザベス・ケリー |
在期間:平成20年1月9日〜2月23日 |
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ジャムファクトリーに参加したのち、シドニー郊外の工房でガラスの色彩研究に熱心に取り組んできた。来日経験も豊富で、日本の生活様式やポップカルチャーへの興味を見せる。 |
▽画像をクリックすると瀬戸で制作した他の作品をご覧頂けます▽ |
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経歴 |
1960年 |
アデレードに生まれる |
1987年 |
ジャムファクトリー・ガラス工房で研修 |
1997年 |
シドニー大学 美術学部ビジュアルアート修士号取得 |
1997年〜
2000年 |
ジャムファクトリー・ガラス工房(アデレード)主任 |
2003年〜
2006年 |
キャンベラ大学デザイン学部で講義 |
2006年 |
タンジェリン工房をキャンベラに構える |
展覧会歴 |
2007年 |
グループ展「きらめき」クラフトACT(キャンベラ) |
2006年 |
個展「ガラスの街」(キャンベラ) |
2002年 |
個展「ガラスの記憶」、チャペル・ギャラリー(ニューヨーク)
このほか、アメリカン・ガラス美術館、ホイートン・ヴィレッジ(ニュージャージー州)、アートバンク(シドニー)、オーストラリア国立大学(キャンベラ)、国会議事堂(キャンベラ)、ヴォガヴォガ市 アートギャラリー(オーストラリア)などに作品が収蔵されている。 |
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作者のことば |
都市との対話
「スモール・シティ」(「小都市」)という作品は、建物の形をしたガラスによって、周辺地域の文化の蓄積が喚起する印象を表そうとするものです。
千余年の歴史を持つ陶磁器産業が生んだ基本的で実用的な瀬戸物、精巧な手塗りの磁器の便器、気品のある現代工芸品など、瀬戸では日常生活の中にも陶磁器産業の存在をはっきり認めることができます。このような背景を踏まえつつ、私自身は現代的な工房制作の立場から創作に没頭しました。
時間枠、文化比較、差異の認識は私のアプローチに影響を与えることがありますが、その他にも外観に関するインスピレーションを捜し求めました。
窯垣の小径の塀、地元のパチンコ屋の外にある舗道、堂々たる名古屋城、瀬戸市文化センターなど地域の建築物からインスピレーションを得て、各作品には小宇宙的な物語を込めています。そして、この地に滞在することで、日本の豊かな文様世界や色彩感覚を目の当たりにし、私が求めていたインスピレーションを常に受けることができました。瀬戸での個人的な調査、日常での対話、作家としての観察を通して、愛知県では実り多い経験となりました。
オーストラリアでの日常の雑事から離れて新しい作品の創作に打ち込ませる機会を得たことはかけがえのないものとなり、私は作家活動の節目となる、新たな方向性を探ることができました。
プログラムによるご賛助と工芸館の多大なご支援を受けて、今回の作品を創ることができました。また、非常に高い素質と技能を持った作家の皆さん(瀬戸市新世紀工芸館の研修生や職員)に感銘を受けています。アシスタント達の協力なくしては、今回の作品を短時間で制作することはできなかったでしょう。そして、ガラス工房が混み合っているにもかかわらず、作業場を確保していただいたおかげで、落ち着いて作業することができました。
各作品の制作方法としては、吹き込みや加熱成形などを用いました。また、一部では顔料や銀箔も使用しました。さらに、表面に彫刻を施し、表面を削ることで、形を整えました。ダイヤモンドポイントを使って表面の彫刻を行った後、表面に着色しました。最後に、作品を窯で予熱し、グローリーホール内で表面のファイアー・ポリッシュを行った後、最終的に徐冷を行いました。
エリザベス・ケリー
2008年2月 |
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TEL:0561-97-1001 FAX:0561-97-1005
E-mail: sinseiki@gctv.ne.jp
http://seto-cul.jp/new-century/
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